今回のテーマは、舞踏会へ行くことになって、初めてダンスを習いに来られる皆さんからよく聞かれる質問の一つです。
「10回くらいのレッスンで、どの程度踊れるようになりますか?」
ウィーンのダンススクールでは
舞踏会で踊られるダンスを
まんべんなく網羅します。
- ワルツ
- タンゴ
- ウィンナワルツ
- フォックストロット(クイックステップ)
- チャチャチャ
- サンバ
- ルンバ
- ブギ(ジルバ)・ジャイブ
というダンスを
少しずつ学んでいきます。
初心者レベルでは
これらのダンスの基本ステップと
1〜2つのターン等を
習得します。
オーストリアのダンススクールでは
レベル別にステップの種類が決められています。
例えば、「ワルツ」の場合
次のようなカリキュラムになっています。
- 初心者レベル:ボックスステップ、1/4ターン
- ブロンズレベル:ナチュラルターン、リバースターン、アウトサイドチェンジ
- シルバー:ホイスク(ウィスク)、シャッセ・フロム PP、ナチュラルスピンターン
- ゴールド:インペトゥス、ウィーヴ
- ゴールドスター:テレマーク、ウィング
- プラチナ:いろいろ
日本で習われていらっしゃる方は
意外と少ないと思われるかもしれません。
日本とオーストリアのレッスンでは
大きな違いがあります。
それは、オーストリアでは
最初のレッスンから
男性がリードして
女性がそれに合わせて踊る
ことが大事にされているという点です。
まず、相手がどちらの足に立っているか
お互いのウェイト(体重)を
感じるところからスタートします。
そして、ステップの順番を覚えるのではなくて
男性が好きなようにフィガーを組み合わせます。
男性は
女性に分かりやすい合図を送る方法を
学んでいきますし、
女性も
いかに素早く反応し、
男性にぶら下がることなく(笑)
軽いリードで踊れる方法を
習得していきます。
そのようにして
はじめからリード&フォローを
訓練していくので
舞踏会や結婚式で
友人や知らない人と踊ることになっても
大丈夫!!というわけです。
オーストリアでは
大人の生徒さんたちのほとんどが
ご夫婦や、パートナーと一緒に
レッスンに参加されます。
男性の皆さんは
”家ではいつも
奥さんがボスだけれど
ダンスフロアでは
自分がボスになれる!”
と喜んでいます^^
〜まとめ〜
10回のレッスンでは
舞踏会で踊るいろいろなダンスの
基本ステップと1〜2つのフィガーを
網羅できます。
オーストリアでいうブロンズレベルの
途中まで踊れるようになります。
はじめからリードとフォローの方法を学ぶので
舞踏会でもすぐにダンスを楽しめます。
このように、オーストリアでは
舞踏会という文化が続いているおかげで
”社交”としてのダンスのルーツが
今でもしっかりと継承されています。
言葉を使わずに
触れ合いを通してコミュニケーションをするダンスは
とても素敵な文化だと思います。
いかがでしたか?
次のテーマもお楽しみに!
あなたも疑問をお持ちでしたら
コメントにてお知らせください。
それではまた!
Bis bald!