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いくら暑くてもスーツの上着は脱いではいけない?!

 

Meixner Garten

今回のシチュエーションはこちら:

夏の暑い日、ある男性が女性から上品なレストランへ招待されました。

素敵なお庭の、ちょうど日陰になっているテーブルに案内されます。

日陰とは言っても、気温は35度。

そこで男性はスーツの上着を脱いでも良いでしょうか?

 

脱いでしまうのはマナー違反

よく見受けられるマナー違反が、男性が座る前に上着を脱いでしまうことです。

いくら暑くても、女性の前で上着を脱ぐのは失礼に当たります。

かと言って、

「暑いので、上着を脱いでもよろしいですか?」

と、女性に許可を求めるのも正しくありません。

 

女性が提案する

社交上では女性が男性より地位が高いことを思い出しましょう。

男性が上着を脱いでも良いのは、女性からの申し出があった場合のみです。

女性が気を遣って、上着を脱ぐことを提案しない限り、男性は上着を着たままでいます。

女性の皆さんは、その点を配慮してあげることが大切ですね。

 

上着はどこに掛ける?

それでは、脱いだ上着はどうすれば良いでしょうか?

椅子の背もたれに掛けるのをよく見かけますが、それはマナーとして正しくありません。

クロークに預けるか、コート掛けに掛けましょう。

 

ダンスの際は上着を着たままの方が快適

いくつかのダンススクールでは、男子高校生たちはダンスレッスンにスーツで来るよう決められています。

夏の暑い日は、いくらエアコンが効いていても、踊っているうちに汗だくになってしまいます。

そんな時、マナーに則って、ダンス教師とダンス相手の女性が上着を脱ぐことを提案しますが、

それでも上着を着たままの方が良いと言って脱がない生徒たちもいます。

その理由は、汗で湿ったワイシャツが見えてしまう上に、それを女性に触らせたくないから。

また汗の匂いが気になる、というのも大きな理由です。

舞踏会では、男性は何重にも着込んでいるので、踊っているうちに暑くなることもありますが、

上着を脱ぐことは決して許されません。

ドレスコードは、舞踏会の間中しっかり守られるべきものです。

もちろん女性は男性に上着を脱ぐことを提案しません。

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