オーストリア人は、同僚や友人を家に呼んでパーティーを催すことがとても好きです。今回は、招待する側が気を付けたいことと、招待される側になったときに気を付けたいことをまとめました。
招待する側のマナー Der Gastgeber
- オフィシャルなパーティーの場合、招待状が手紙やメールでで出されますが、普段のカジュアルなパーティーでしたら、口約束や電話でなされることが多いです。そこで大事なのが、ドレスコードを伝えること。そうすれば招待客が着て行く服に悩まなくて済みます。また、食べ物の好き嫌いやアレルギーも聞いておきましょう。
ドレスコードって何?〜カジュアルからフォーマルまで〜
- 招待客を慎重に選ぶことも大切です。どうしても馬が合わない人同士を呼ぶのは、賢いとは言えません。そして、あらかじめ座る位置を決めておきましょう。同じ趣味を持った人同士や、同じ外国語を話す人同士など、より会話が弾むような席順を考えましょう。
- 招待客が次々と到着し、全員が集まって、挨拶を済ませるまでには結構時間がかかります。その間に、お腹を空かせた招待客のために、ちょっとしたフィンガーフードを用意しておきましょう。飲み物も、アルコールとソフトドリンクの両方を準備してください。
- 招待客からのプレゼントに、喜びと感謝の気持ちを表しましょう。そして皆から見えるところに置きましょう。花束を頂いたら、できるだけ早く、そのまま花瓶にいけましょう。お客さんの前で水切りなどをするのは好ましくありません。あらかじめ十分な数の花瓶を用意して置くことも大切です。一つの花瓶に2つの花束をいけてしまうのは、失礼にあたります。花束の包装紙を捨てられるように、ゴミ箱を用意しておくと親切です。
- 招待客が目上の人でない限り、靴を脱いでもらうようお願いすることも可能です。(一昔前までは、客に靴を脱がせることはタブーでした。)ホテルで出されるような、未使用の使い捨てのスリッパを用意して置くと、大変好感をもたれます。
- ストレスを見せず、常ににこやかにしていることは、とても大切です。そして、最初から最後までキッチンにいて、招待客たちだけをリビングに置き去りにしてしまうのは、好ましくありません。また、食事の後にすぐ食器洗い機のスイッチを入れるのは、招待客に音が聞こえてしまう場合はやめておきましょう。
招待される側のマナー Der Gast
- 招待されたら、参加不参加の返事をできるだけ早く出しましょう。
- 食べられないものがある方は、事前に伝えておきましょう。ドレスコードの指示がなかった場合は、前もって聞いておきます。
- 温かい食べ物が出される場合は特に、指定の時間ぴったりに着くようにします。でも、約束の時間よりも前に呼び鈴を鳴らすのはとても迷惑ですので、時間まで待ちましょう。食事の出ないパーティーの場合は、5〜10分後に着いても大丈夫です。15分以上遅れるのは避けましょう。プレゼントを買っていると遅刻してしまう場合は、それを諦めて、時間通りにつくようにします。その場合、プレゼントは後日郵送しましょう。
- 靴を脱ぐべきか聞きましょう。Wo darf ich meine Schuhe anstellen? (靴をどこに置いたらよろしいでしょうか?) できれば自分のスリッパを持参すると良いでしょう。
- 携帯電話、スマートフォンは電源を切る、または音が鳴らないようにしておきます。どうしても出なくてはならない電話がかかってくる場合は、事前にそのことを断っておきましょう。
- 無意味に遠慮せずに食べましょう。ただ、アルコール類は飲みすぎないよう、注意してください。自分でお皿に取る場合と、目の前でお皿によそってもらった場合は、残さずに食べましょう。あらかじめお皿に載せられて配られた場合は、食べきれない分を残しても構いません。
- 他の招待客とスモールトークをしましょう。でも、他の人を押し切って、自分が主役だと言わんがばかり喋るのは、もちろん悪いマナーです。
- あまりに早く家路につくのは失礼ですし、ダラダラと長居するのも迷惑にあたります。
以上、ホームパーティーでのマナーでした。楽しいパーティーとなりますように!
パーティーに招待されたら、何をプレゼントに持って行くべき?