難しいシチュエーションにこそ、スモールトークが役に立ちます。例えば、パーティーで知らない人と話さなければならないとき、何を話して良いのかわからないと困りますよね。会話が弾まなくて、シーンとしてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。今回は、スモールトークの注意点と、話すと良いテーマについてお伝えします。
まず注意しなければならないのは、摩擦をうむような内容は話さない、というマナーです。
話してはいけないテーマ
- 宗教
- 特定の民族について
- 政治
- お金にまつわる内容
- シニカルな言動や皮肉
例えば、ある人が、「もうすぐ選挙ですね。誰に投票しますか?」などと聞いてきたら、できるだけすぐにテーマを変えましょう。では、どんな内容を話せば良いのでしょうか?次にいくつか例を挙げます。
スモールトークにお勧めなテーマ
- 天気など、日々のちょっとした出来事は、テーマとしてよく使えます。
- 休暇中にした旅行した人は、旅行中の思い出からちょうど良い話を見つけましょう。
- 新しく出版された本や、劇場の出し物についても、興味深いテーマです。
- 感心できることを見つけて、それを褒めましょう。例えば、パーティーを褒めたり、部屋の飾りや食べ物、スピーチを褒めたりできますね。場所自体も、会話のタネにできます。例えば、「とても良い眺めですね!」「こんな素敵なホールがあるとは知りませんでした!」など。
話す内容を、前もって考えておくと安心です。そのうちあなたのレパートリーが出来上がってくるでしょう。洗練された紳士淑女は、会話中に良い質問を投げかけます。話している人は、興味をもってくれたことに喜んで、さらに生き生きと話を続けることでしょう。挑発的な人は、グループにあるテーマを投げかけ、誰かが発言するよう仕向けることもします。一人でずっと話している必要はありません。また、聞き手のほとんどは、興味深い話を聞けることを期待していることをお忘れなく。そして、話を聞きながら、次は自分に話す順番が回ってくることを望んでいます。
長い時間を過ごすときのスモールトーク
夕食会など、長い時間を過ごす場合は、スモールトークにも作戦が必要です。そこで例えば”熱力学の原理”の説明をし始めては駄目です。隣の席に座っている人が、偶然あなたと同じ趣味を持っていたらとてもラッキーですが、専門的な分野の話を長々とされては困ります。何を言ったら良いかわからないときは、それまでの会話の中から、少しは理解できて興味をもてるテーマを選び出し、話を膨らませましょう。
どんなストーリーも面白く語って聞かせる、話上手な人"Raconteur"は、好んで招待されることでしょう。でも、その人が中心人物のようにずっと話していたら厄介です。また、社交のスキルが優れた人は、晩餐会の始めから終わりまで同じ人と話すような失礼なことはしません。
舞踏会でも、ダンスの前後はもちろん、踊っている最中もスモールトークをします。相手の女性が話好きな人だったら、その男性はラッキーです。「そうだね」と頷いていれば全て上手くいくことでしょう。
以上、スモールトークについてのマナーでした。練習と経験を積んで、スモールトークのスキルを磨いていきましょう!