2020/2021年シーズンの舞踏会は、コロナウイルスの影響で、全てキャンセルされました。例年、ウィーン市内だけでも、450もの舞踏会が催されます。その全てがキャンセルになったことで、合わせて約150,000,000ユーロ(日本円で約190億円)もの損失になるそうです。舞踏会は、ウィーンとオーストリアだけでなく、世界中から人々を惹きつけます。舞踏会に伴って、飛行機やホテルが一杯になり、レストランやカフェハウスも賑わい、歌劇場や観光スポットもたくさんの人で埋め尽くされます。他にも人々は、ヘアサロンやビューティーサロンを利用し、化粧品、香水、服飾、写真などを購入します。今シーズン舞踏会が全てキャンセルされたことによって、舞踏会が経済にどれだけの役割を果たしているか、再認識されました。
ウィーンの有名なホテル「ザッハー」の総支配人であるヴィンクラー氏によると、9.11アメリカ同時多発テロの後、そしてリーマンショクの後、経済活動がもと通りになるまでに、5〜6年を費やしたそうです。コロナによる不景気からすっかり立ち直るまでにも、やはりそのくらいはかかるだろう、とインタビューに答えていました。
オーストリアでは、ロックダウン政策がこれまでに2回行われました。1回目は、2020年3月中旬から5月末まで、2回目は11月初めから2021年1月初めまで。その間、ダンススクールも、営業を停止しなくてはなりませんでした。5月末からは、感染のリスクを最小限に抑えるため、参加人数に制限が設けられ、マスクや消毒液などの対策が取られました。特に困ったのが、人と距離を置かなければならないこと。ダンスは二人で踊るものだからです。エルマイヤーダンススクールの高校生クラスでは、踊る相手を交換しながら、新しい友達をつくり、交流する術を鍛えることが、一番大切な要素です。教師たちで話し合った末、仕方なく、一人ずづステップを練習させたり、組んで踊る場合は毎回決まった相手と踊るように指示することになりました。
(上の写真は、ライトアップされたシュテファン寺院と、クリスマスマーケット。今年はクリスマスマーケットも中止です)
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