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1906年に建てられたオペレッタ劇場

バーデン市立劇場前の広場

皇帝を始め貴族や
ベートーヴェンなど作曲家も滞在した
温泉保養地バーデンには
歴史ある野外劇場があります。

先日そこへオペレッタの公演を観に行ってきました。

バーデンのオペレッタ劇場
Sommerarena (サマーアリーナ)の前身は
1841年に建てられたそうです。

今使われている新しい劇場は
1906年に建設されました。

ガラスの天井は
開閉できるようになっていて

私が行った晩は
とても暑い日でしたので
開演直前に全開され
お客さんが拍手をしていました。

涼しい空気が
とても気持ちよかったです。

そして
現在でもなんと
マイクを使わずに
上演されています!

私の席は4列目でしたので
一つ一つの言葉まで
しっかりと聴こえました。

開演1時間前からは
入口前でドリンクやパンを
売っています。

そこで休憩中のドリンクとテーブルを
事前に申込むこともできるので
並ばずに済んで便利です。

夏にウィーンへお越しの際は
ぜひバーデンまで足をのばして
オペレッタをお楽しみください♪

 

今夏そこで上演されたオペレッタの一つは
オペレッタ「春のパレード」
(ロベルト・シュトルツ作曲)。

作品の男性主人公は
1696年に設立された「カー・ウント・カー・
ホッホ・ウント・ドイチュマイスター第4連隊」の
カペルマイスター(楽長)を務めた
ヴィルヘルム・アウグスト・ユレック (1870-1934)。

彼は作曲家でもあり、
300曲以上の管弦楽曲や歌曲、
ダンス音楽を作曲しました。

今でも毎年1月に王宮で開催される
士官舞踏会で見られるように
士官が音楽を演奏するのには
長い歴史があります。

オペレッタでは
1893年に作曲された行進曲
「ドイチュマイスター・レギメントマーシュ」が
誕生した背景が描かれています。

ウィーンのプラーターで
偶然その作曲家と
パン屋を経営する叔母を訪ねて
ハンガリーからきた娘が出会い

グリンツィングのホイリゲでは
彼らをはじめ何組みものカップルが
愛を語り合います。

しかし
作曲した行進曲は
皇帝に認められないと
演奏することは許されません。

そこでハンガリー娘が考え出した
計画とは…!?🥖←ヒント

🇦🇹

この作品は3回映画化されていて
オーストリアで制作されたものに
1934年公開の映画 Frühjahrsparqdeと
1955年の映画 Die Deutschmeisterがあります。

1955年の映画で主役を演じたのは、
「プリンセス・シシー」でシシー役も演じた
ロミー・シュナイダー✨

34年の映画では
彼女の父親が作曲家を演じています。

3つ目の映画は
所変わってハリウッドで
1940年にリメイクされた映画
„Spring Parade“ です。

こちらは英語ですので
ぜひご覧になってみてください♪

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