舞踏会で出される軽食の中で
一番人気なのは
なんと言っても
Frankfurter
フランクフルター・ソーセージ です。
日本でも愛されるエリザベート(シシー)の夫
皇帝フランツ・ヨーゼフも
好んで食しました。
それもなんと、
手づかみで!
皇帝が手で持って食べた日から
手づかみで食べても良いことになった食べ物は
いくつかありますが
ソーセージはその一つです。
舞踏会の会場内に設置されたバーでも
ドレスや燕尾服の人々が
手づかみでソーセージとセンメル(パン)を
ほおばっています。
※ 舞踏会のテーブル席、レストランやカフェでは、
ナイフとフォークが出されますので
それを使っていただきます。
フランクフルターが舞踏会で人気である
一番の理由は
「服を汚さずに食べられるから」。
舞踏会では
男性は燕尾服やタキシード
女性はイブニング・ドレスを着ていることが
ほとんどなので
服を汚さないで
簡単に食べられるソーセージは
とても便利というわけです。
舞踏会が開催される夜は
会場となる王宮(ホーフブルグ)やウィーン国立歌劇場の
すぐ近くにあるソーセージ・スタンドでも
この光景が見られます。
外の空気を吸いたい人や
あまりお金をかけたくない若者たちは
舞踏会を抜け出して
コートをはおって
スタンドでソーセージを楽しみます。
また、オペラ公演の休憩中にも
歌劇場内、または外のスタンドで
ソーセージを食べるのを楽しみにしている観客が
たくさんいます。
ウィーンへお越しの方は際は
ぜひお試しください!