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ニラにそっくり!”ベアラオホ”

ベアラオホ

4月はベアラオホ(Bärlauch)という植物をよく食べます。

日本語に訳すと、Bärは熊(クマ)、Lauchはネギです。

ニラにとてもよく似た植物で

一年のうち4月前後の時期にしか採れません。

フレッシュなベアラオホは、市場やスーパーでも買えますが

野山へ採集に行く人も多いです。

ところが、毎年数件

このベアラオホによく似た有毒の植物を

誤って食べてしまい食中毒になったと

新聞に報道されるのを見かけます!

ときには死に至るケースもあるようなので

自分で採集する場合には

十分に気を付けなければなりません。

日本でも、スイセンをニラと間違えて食べて

中毒を起こしてしまうことがあるようなので

同じですね!

ベアラオホと、それによく似た有毒の植物の見分け方

ベアラオホはニンニク風の香りがするのが特徴です。

また、ベアラオホは葉の裏側がマットなのに対して

有毒の植物は、テカテカしているのも見極めるポイントになります。

ベアラオホのスープ

 

ベアラオホは、いろいろなレシピで楽しむことができます。

温かいスープや

ディップ・ソースにしたり

ジェノベーゼ風ペストにしてスパゲッティにしたり。

またアジア人は

ニラの代わりに餃子に入れたり

ベアラオホ・キムチや卵とじを作ったりします。

鉄分、マグネシウム、マンガンを含み

ビタミンも豊富で身体にとても良いそうです

季節の変わり目を乗り越えるには

やはり旬のものが一番ですね!

日本の”行者にんにく”

日本の「行者ニンニク」と同じものだという情報があるようですが

ベアラオホは「ラムソン」というネギ属の多年草で

学名は、「Allium ursinum アリウム ウルシーヌム」、

行者にんにくの学名は、「Allium victorialis アリウム ヴィクトリアリス」。

どちらもネギ属には変わりないようですが、違う植物のようです。

行者にんにくは茎が赤・紫になりますが、ラムソンはなりません。

香りもお味もそっくりなんですね!

 

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