ウィーンで舞踏会に参加する方たちの多くが、舞踏会の前にダンスレッスンを受けにいらっしゃいます。
そこでよく質問されるのが、レッスンの際の服装について。
観光の際の服装のままで良いのかどうか、見ていきましょう。
高校生クラスでは、男性はスーツ、女性はワンピースまたはスカート
多くのオーストリアのダンススクールでは、Jugendkurs(青少年のためのクラス)があります。
15歳くらいから参加できるこのクラスでは、
「服装規定」(ドイツ語で Kleidungsvorschriften)が規定されている場合があります。例えば、
- Damen: Bluse/Rock, Kleid, Kostüm oder Hosenanzug.
- Herren: Anzug oder Kombination, Krawatte (oder Mascherl) und weiße Zwirnhandschuhe.
女性:ブラウスとスカート、ワンピース、上下揃いの婦人用スーツ、またはパンツスーツ。)
男性:スーツまたは(上下が別の布地の)組み合わせ紳士服、ネクタイ(または蝶ネクタイ)そして白い手袋。
そして、ジーンズや、ジーンズ生地のスカートも禁止です。
この服装規定に違反している場合、ダンスクラスへの参加をお断りされてしまうこともあります。
大人の場合は?
成人向けのダンスクラスや個人レッスンでは、青少年クラスのような服装規定はありません。
しかし、あまりラフな格好ですと、スーツ姿の高校生たちの横を通る時に、
肩身の狭い思いをすることになります。
スマートカジュアルがおすすめです。
カジュアルな格好って?
例えば、国営放送ORFの番組”Dancing Stars”に出演しているダンサーたちが教えている、
Tanzschule Kraml (タンツシューレ・クラムル)のホームページには、
"Für unsere Tanzschule empfehlen wir gepflegte Freizeitkleidung. Anzug- oder Kleiderpflicht gehören zu den Tanzschulsitten vergangener Jahrzehnte."
(私たちのダンススクールは、身だしなみの良い普段着をお勧めしています。スーツとワンピースでダンスする「しきたり」は昔のものです)
と、書いてあります。
ダンス教師の国家資格を得るための研修で、礼儀作法の授業を受け持っている先生が経営する、
Tanzschule Rueff(タンツシューレ・ルエフ)でも、服装の決まりはありません。
- "Wir empfehlen elegante Freizeitbekleidung. Auch gepflegte Jeans sind natürlich in Ordnung. Herren werden ersucht, auch bei sommerlichen Temperaturen eine lange Hose zu tragen."
(エレガントな余暇の服装をお勧めします。清潔なジーンズでもOKです。男性の方は、夏日でも長い丈のズボンでお越し下さい)
私が教えているバーデンのダンススクールでは、競技ダンスと社交ダンスの枠にとらわれずに、美しい動きとテクニックを教えることに重点が置かれています。ダンス用品を販売しているメーカーの、練習用のドレスやシャツもおすすめです。例えば、こちらがおすすめです。
まずは服装から
ドイツ語に
"Kleider machen Leute."
「服は人をつくる」
という諺があります。
エレガントな格好をしただけで、ダンスをする気分も上がるもの。
また、ダンスのパートナーや、先生へ尊敬を示す意味でも、
きちんとした、清潔な格好でレッスンに臨みましょう。
特に気をつけたいのが、汗の匂い。
観光の際の服とは別に、ダンスレッスンのための服装をお持ちになることをお勧めします。