フォルクスガルテンは、ウィーン1区の
王宮とブルク劇場の間に位置する公園です
(直訳すると、Volk 国民 の Garten 庭園)。
1823年に、ウィーンで最初に
貴族だけではなく、誰でも入れる公園として
オープンしました。
当時は、現在のようにバラではなく、
ライラックやシャクナゲのような種類が
植えられていたそうです。
第二次世界大戦後になって
豪華なバラ園が作られました。
現在、約200品種、
3000本のバラが植えられています。
その中には
とても古い品種もあります。
例えば
1859年 - Rubens ルーベンス
1913年 - Perle vom Wienerwald ウィーンの森の真珠
1919年 - Jean C.N. Forestier
などが見られます。
オープン当時には公園内に
コルティッシェス・カフェーハウス
(Cortisches Kaffeehaus)という
テラス席とダンスフロア付きの
カフェが建っていて
そこでヨハン・シュトラウス1世と
ヨーゼフ・ランナーらが
演奏していました。
そして、1867年3月10日には
ヨハン・シュトラウス2世が
ワルツ「美しき青きドナウ」(管弦楽版)の初演を
指揮しました。
大戦の爆撃で大きな被害を受けて取り壊され、
今はモダンな建物のカフェ・レストラン
フォルクスガルテン・パビロン、
ピザ屋さんのPizza senza Danza、
そしてディスコが建っています。