日本で”パーティーダンス”と呼ばれているダンスに、「ブルース」と「ジルバ」があります。
どちらも最初のレッスンで習うことが多く、動きがシンプルなので比較的すぐに踊れるようになります。
しかし、ウィーンの舞踏会で
「ブルースとジルバなら踊れます!」
と言っても、ウィーン人はこれらの単語を知らないので、困ってしまうでしょう。
でもご安心ください。ウィーン人の知っている名前で言えば大丈夫です。
ブルース
日本のダンス教室では、まず最初に「ブルース」というダンスを習うことが多いようです。
ブルースは、音楽のジャンルの一つです。
スタンダードのホールドを取り、ゆっくりとした4分の4拍子に合わせて、
”スロー・スロー・クイック・クイック(スローは2拍、クイックは1拍)”
のリズムで踊ります。
しかし、ウィーンの人に「ブルース」と言っても、知らない人がほとんどです。
なぜかというと、ウィーンではブルースに似たダンスを「フォックストロット」と呼んでいるからです。
ウィーンのダンススクールでは、まず初めにこの「フォックストロット」を習います。
日本でブルースのフィガーをいくつも習うのに対し、ウィーンではフォックストロットのフィガーを3種類だけ習ったら、それらを「クイックステップ」の速さでも練習し、「クイックステップ」を学ぶ準備をします。
ジルバ
もう一つ、日本の初心者の皆さんが習うダンスに「ジルバ」があります。
ジルバは、英語のJitterbugが訛ってこの呼び名になったそうです。
ラテンのホールドで、軽快なリズムに合わせて”スロー・スロー・クイック・クイック”のリズムで踊ります。
ウィーンの人たちは「ジルバ」はもちろん、「ジタバグ」という名前も知りません。
「ジルバ」に似たダンスは、ウィーンでは「ブギ」と呼ばれています。
ウィーンでも最初のレッスンから習うことが多いです。
そして中級のクラスでは「ブギ」の代わりに「ジャイブ」を習います。
まとめ
日本の「ブルース」と「ジルバ」は
ウィーンの「フォックストロット」と「ブギ」
というダンスによく似ています。
”スロー・スロー・クイック・クイック”のリズムさえしっかり守れば、誰とでもすぐに踊れるので、舞踏会でも人気です。
他のダンスの種類については、こちらの記事をご覧ください。
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