その他 ウィーンのダンススクール マナーの意味

ウィーン人が知っている孔子の言葉

ウィーンで一番有名なダンススクールであるエルマイヤー。そのダンスホールの入口に、なんと中国の孔子の言葉が掲げてあります。ウィーン人と孔子なんて、繋がりがイメージできませんよね。ウィーンの学校では、孔子は Konfucius と言われ、ラテン語の授業で取り上げられるそうです。

孔子は、中国、春秋時代の学者で思想家。日本の文化にも古くから大きな影響を与えました。日本でも、弟子の編纂による言行録「論語」は学校の教材にもなっています。

・政治で導き、刑罰でまとめれば、国民はごまかして恥知らずになる。理想で導き、礼節でまとめれば、国民は恥も品格も保つようになる。

・君子は正義を喜び、小人は利益を喜ぶ。

・物事を知ることよりも好むこと、好むことより楽しむことだ。

・伸びようとしている者と、成り上がろうとしている者は違う。

・君子は言葉だけで、人を登用したり降格したりしない。

・君子はまず自分に求め、小人は他人に求める。

・小人が失敗をおかすと必ず言い訳をする。

論語に見る孔子の思想 出典「学習指導書(光村図書)」

エルマイヤーダンススクールを訪れたことのあるオーストリア人は、今生きている人で推計20万人にも上るそうです。その中には、遠くオーストラリアに住んでいる人もいれば、今もダンススクールのシニアクラスに通っている90代の人もいます。そんな彼らが皆知っている、孔子の言葉があります。それはエルマイヤーダンススクールに座右の銘として創立当時から掲げてあります。

Ohne Schicklichkeit ist alles Wissen eitel

Ohne Anstand bist du nur ein Bettler,

auch wenn du gehst in goldglänzender Seide

und dein Sklave hinter dir ein Goldsack trägt.

(礼儀作法がなければどんな知識もむなしいものだ

礼儀がなければお前は乞食でしかない。

いくら金色に光る絹を纏って

奴隷がお前の後ろで金の袋を担いでいても)

今でも50年前の元生徒が思い出を訪ねてきて、この言葉を見て『お〜!まだ掲げてある〜』と感心しながら読む姿が見られます。

第二次世界大戦後、豊かさと共にだらしなさがウィーンに広がっていき、劇場もついに、パンフレットに『ふさわしい格好をしてお越しください』と書くまでになり、1代目エルマイヤーは、いよいよ本格的に礼儀作法を教えるようになりました。特に若い世代に対して、貧困問わず、刑務所でも講演をしたそうです。

『社会で必要とされずに生きることをどう思うか?

ただ一度の間違いが人生の全てを台無しにしてしまうことをどう思うか?

刑務所での時間を、また新たな犯罪を企むのに使うのではなく、

己の良心を点検し、自分の本当の姿について考える期間にしなさい』

と説きました。

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