ウィーンの舞踏会で踊られるダンスは、ウィンナワルツだけではありません。演奏される音楽によって、10種類以上のダンスが踊られます。これらのダンスは、「スタンダード」と「ラテン」という2つのカテゴリーに分けることができます。
ダンスの2つのカテゴリー
- “スタンダード“ Standard Tänze
- スローワルツ Langsamer Walzer
- タンゴ Tango
- ウィンナワルツ Wiener Walzer
- フォックストロット Foxtrott
- クイックステップ Quickstepp
2. ”ラテン“ Latein/Lateinamerikanische Tänze
- チャチャチャ Cha Cha Cha
- サンバ Samba
- ルンバ Rumba
- パソドブレ Paso doble
- ジャイブ/ブギー Jive/Boogie
スタンダードとラテンの違い
ダンスホールド Tanzhaltung の違い
スタンダードのダンスを踊る時は、身体をパートナーと密接させて踊ります。ドイツ語で、enge Tanzhaltung と言います。真正面に立ったのでは、相手の足を踏んでしまいますので、右足が相手の足の間に位置するように、少し左へずれて立ちます。
男性の左手は、女性の目の高さに保持され、親指と人差し指の間を、女性に持たせます。男性の右手は、女性の左肩甲骨の下の方を優しくホールドします。女性は、左手で男性の上腕の上を持ちます。目線は合わせずに、左の方を見ましょう。
ラテンのダンスを踊る時は、パートナーと間隔を空けてホールドを組みます。ドイツ語で、weite Tanzhaltung と言います。手の位置は、スタンダートと同じです。
フットワーク Fusstechnik の違い
スタンダードでは、前進するステップで、歩くときのように踵からステップします。ドイツ語でFersenschrittと言います。ラテンでは、ほとんどの場合、爪先からステップします。ドイツ語でBallenschrittと言います。
テクニック Technik の違い
ステップに慣れてきたら、テクニックを学んでもう1ランク上のダンスを目指しましょう。スタンダードでは、膝を伸ばしきることはせずに、常にリラックスさせておきます。逆に、ラテンでは、膝を伸ばします。ヒップアクションも、ラテンダンスの特徴です。
その他のダンス
この2つのカテゴリー以外で、舞踏会で踊られるダンスに、カドリールQuadrilleとギャロップGaloppがあります。舞踏会によっては、サルサやマンボが演奏されることもあります。これらは「ラテン」の仲間です。ディスコの部屋では、もちろんディスコ用の音楽が大音量で演奏されます。