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舞踏会の服装マナー:ドレス?燕尾服?タキシード?

ウィーンフィル舞踏会

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の舞踏会

全ての舞踏会に、服装の決まりがあります。

これを「ドレスコード」

Dresscode, ドイツ語で Ballgarderobe

と言い、舞踏会によって多少違っています。

舞踏会のウェブサイトや入場チケットに書いてありますので、事前に必ず確認しましょう。

例えば、

Damen (女性)

bodenlanges Abendkleid

(床までの長さのイブニングドレス)

Herren (男性)

Frack, Smoking oder Galauniform

(燕尾服、タキシード

またはガラ・ユニフォーム)

というふうに書いてあります。

 

舞踏会会場の入口では、服装のチェックがあり、不適切な格好で会場に行っても、ほとんどの場合、中に入れてもらえません。

もし不明な点があれば、舞踏会の主催者に問い合わせましょう。

それでは、典型的な舞踏会での服装について、ご紹介します。

[目次]

  1. 女性の服装
  2. 男性の服装

1. 女性はイブニングドレス

IAEA舞踏会2017年

IAEA BALL 2017

女性の服装は、ほとんどの舞踏会で床まで届く長さのドレスと指定されています。

小規模な舞踏会では、膝丈のカクテルドレスでも良いとされていることもあります。

 

ドレスの長さ

舞踏会会場の入口でチェックされる項目の中で、特に気を付けたいのが、ドレスの長さです。

ドレスコードに、

「床まで届く長さ」“Bodenlang“

と書いてあることが多いですが、

本当に床まで届く長さですと、ダンスのときに踏んでしまいます。

そこで、おすすめは、

ダンスシューズを履いて、裾が地面から少しだけ離れる程度の長さ

です。

これなら踊るときにも邪魔になりませんし、見た目も美しいです。

入場の際にチェックされるのは、「くるぶしが隠れるまでの長さがあるかどうか」

くるぶしが見えてしまうくらい短いと、入場を断られることがあります。

でも、くるぶしの位置よりも長ければ、床を引きずってしまうような長さがなくても、全く問題ありません。

 

ドレスの色

ドレスの色は自由です。

ただし、白はデビュタントが着る色ですので、白以外の色にしましょう。

 

デビュタントについては、こちらの記事「”デビュタント”って何?」をご覧ください。

”デビュタント”って何?

 

ドレスの形

ドレスの形も自由です。

踊りを楽しむには、例えばAラインの、あまりボリュームのないシンプルなドレスがおすすめです。

踊る際に脚を広げられるように、スカート幅が狭すぎないことも重要です。

毎年いくつもの舞踏会に参加する、舞踏会ベテランの女性たちの多くが、シンプルなタイプのドレスを着ています。

稀に、映画のお姫様のようなゴージャスなドレスを着た方を見かけますが、踊りにくそうで気の毒になってしまいます。

立っているぶんには、とっても素敵なんですけれどね・・・。

 

手袋

手袋は、デビュタントには必須ですが、普通の参加者には必要ありません。

もし身につける場合は、袖のないドレスには肘が隠れる長さの手袋を、袖があるドレスには短い手袋を選びましょう。

色は自由ですので、ドレスに合う色にしましょう。

 

普通の靴でもOKですが、ダンス専用のシューズの方が、動くやすく、足が疲れにくいですので、お勧めです。

デザインは、踏まれたり蹴られたりしても怪我をしないように、先の閉じたものですと安心です。

一晩中踊っても痛くならないよう、ヒールは高すぎない方が良いでしょう。例えばこちらのようなスタイルがおすすめです。

ウィーンでダンスシューズを購入することをご検討されている方は、

こちらの記事「ウィーンのダンスシューズのお店」をご覧ください。

ウィーンのダンスシューズのお店

 

高価なドレス、アクセサリーは不要

ウィーンの舞踏会では、とても高価なドレスを着ている人はほとんどいません。

ダンスフロアでは、マナーを弁えないカップルがワインを片手に立っていたり、飲食物を運ぶウェイターが小走りに動き回っていたりして、

残念ながらドレスを汚されてしまうことも稀にあります。

それに、踊っていて汗もかきますし、背中に男性の手汗でシミができることもありますので、

クリーニングに出せるもので、高価過ぎないものをご購入されることをお勧めします。

イヤリングやネックレスなどのアクセサリーも、踊っている最中に外れて無くしてしまうこともよくありますので、あまり高価でないものにしましょう。

 

年に450以上もの舞踏会が開催されるウィーンでは、お手頃な値段のドレスも手に入りやすいです。

女性にとっては、ドレスを選んだり、また他の人たちのドレスを見るのも、舞踏会の楽しみの一つですね!

こちらの記事「ウィーンで舞踏会のドレスを購入しよう!私のおすすめショップ」で、

ウィーンのドレスショップをいくつかご紹介しています。

ウィーンで舞踏会のドレスを購入!私のオススメショップ

 

2.  男性は燕尾服またはタキシード

Wiener_Kaffeesiederball_2020

男性は、多くの舞踏会で、「燕尾服」「タキシード」のどちらかを選べます。

他に、Uniform(ユニフォーム)というものがありますが、これは軍人や学生組合の礼服のことです。

 

燕尾服か、それともタキシードか

もし、燕尾服に慣れていなくて、着ていてぎこちなく感じるという方は、タキシードの方が良いと思います。

ただし、舞踏会によっては、燕尾服のみと指定されていることもありますので、ウェブサイトや入場券に書いてあるドレスコードをよく確認しましょう。

例えば、

  • Opernball オーパンバル(ウィーン国立歌劇場主催のオペラ座舞踏会)
  • Ball der Philharmoniker "Philharmonikerball" フィルハーモニカーバル(ウィーンフィルハーモ二ー管弦楽団主催の舞踏会)

では、

燕尾服の着用が義務付けられています。

 

ホーフブルク(王宮)で開催される舞踏会は、より華やかで、格式の高い舞踏会なので、タキシードよりも燕尾服で来る人の方が多いです。

その例外が、

Hofburg Silvesterball(ジルベスター舞踏会)で、アメリカやカナダ、オランダ、イギリスなど海外から参加のお客様が多く、ほとんどの方がタキシードを着ています。

もう一つの例外が、

IAEA Ball です。この舞踏会にはUNO関係の方がたくさん参加され、とてもインターナショナルなので、タキシードの方が多く見られます。また、各国の正装をしても良いことになっているので、いろいろな民族衣装を見ることができます。日本のお着物も、注目の的です。

男性の舞踏会での服装「燕尾服」のチェックリスト

ウィーンでタキシード・燕尾服を買おう!

靴は、黒の革靴を履きます。

ただし燕尾服の場合は、エナメル靴と決められています。

タキシードにエナメル靴を合わせることも可能ですが、基本的には普通の革靴を履きます。

ダンス専用のシューズを購入される場合は、スタンダード用の靴にしましょう(ラテン用のシューズは、ヒールが高くなっています)。

黒色の靴下も、お忘れなく!

ダンスのカテゴリー「スタンダード」と「ラテン」とは

蝶ネクタイ

蝶ネクタイは、燕尾服には白タキシードには黒という決まりがあります。

ドレスコードを表す「ホワイト・タイ」「ブラック・タイ」はここから来ています。

ちなみに、舞踏会で燕尾服に黒い蝶ネクタイをしている人たちを見かけたら、それはウェイターさんたちです。

 

その他

時計は、腕時計でなくて、Taschenuhr (懐中時計) を身に付けるという決まりがあります。

もし懐中時計をお持ちで無い場合は、わざわざ購入する必要はありません。

懐中時計を身に付けていない事をチェックする人はいませんので、ご安心ください。

 

白い手袋は、デビュタントには必須ですが、普通の参加者には必要ありません。

デビュタントではない一般参加者のほとんどの方は、手袋を持たないで来ます。

 

以上、舞踏会の服装についてでした。

舞踏会の服装は、レンタルもできます。

こちらの記事「ドレス、タキシード、燕尾服のレンタル」をご覧ください。

ドレス、タキシード、燕尾服のレンタル



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